2022.10.27
設計は問題解決提案
ブログをご覧の皆さま、太田黑です。
クレストホームの新しく導入した、「SIMPLE NOTE」という家づくりの考え方を、
これからお家を建てようとお考えの皆さんに是非知ってもらいたい「後悔したくない家づくり」をする為の新常識をどんどんお伝えしていこうと思います。
皆さまのお役に立てれたら幸いですので、是非ご覧ください。
前回のブログはこちらからご覧いただけます。
家は、環境に合わせて建てるものであり、設計とは、その土地が持つデメリットや懸念点を解消するための手段です。
例えば、あなたが住もうと思っている場所が、海の近くか、高台だとしたら、かつ、周囲に家がない所だとしたら、そこで考えられる懸念点は何でしょうか?
この場合、考えられる最大の懸念点は、「強風の影響を受けやすい」という事です。
台風の時はもちろん、日常的にも平地に比べると風当りが厳しそうですからね。
それゆえ、こういった土地で家を建てる場合、可能であれば「平屋」を建てるべきです。
2階建よりも重心が低いため、風の抵抗を受けにくいですし、上階からの荷重負担も小さいし、そもそも構造が安定しているからです。
2階建の場合は背が高い分、風の抵抗を受けやすいし、上階からの荷重負担も大きいため、風が吹くと余計に家が揺れますからね。
また、海に近い場合、風の抵抗とともに懸念される点が風による「塩害被害」です。
「塩害被害」を受けやすそうな材料を避けるべきですし、自転車置き場や玄関の位置、そして使用する窓の種類なども考えなければなりません。
錆びやすい外壁を選ぶと、外壁のメンテナンス周期が早まってしまいますし、自転車を青空駐輪してしまうと、錆びてすぐ壊れてしまうでしょうし、窓の敷居に砂が噛んでしまうと、窓が壊れやすくなってしまいますからね。
✔住宅密集地の懸念点
では、逆に住宅密集地の懸念点はどういったものがあるでしょうか?
まず考えられることが、家に囲まれている為、光が入ってきにくいのではないか?という懸念です。
よほど敷地が広くない限りは、近隣の建物との距離を充分にとることが出来ませんからね。
この懸念点を解消するためには、近隣の建物との距離を充分にとった場所に窓をつくるか?
あるいは、それが難しい場合は、より高い位置から光を入れるようにするか?
のいずれかしかありません。
この懸念点を解消するために、日当たりのいい南側接道の土地を買ってもよく考えて設計しないと、新たな懸念点が生まれるからです。
[南に大きな窓をつくることによって生まれる幾つかの懸念点]
①外からの視線が気になります。
②カーテンが開けられなくなります。
③正面の窓が大きくなれば、防犯面も気になります。
④シャッターをつけたり、堀や目隠しをつくらざるを得なくなります。
⑤結果的に余分な費用が増えます。
⑥実際に住むと薄暗い家になってしまいます。
せっかく日当たりがいい土地を買ったのにも関わらず、上記のような懸念点ばかりだと、結果的に「いい家」にはなりません。
皆さんが思う「いい家」とは、
・安心して暮らすことが出来る家。
・使いやすく住みやすい家。
・明るくて気持ちのいい家。
ではないでしょうか?
土地を選ぶ際も、こういった観点を持って見ていただければと思います。
そして、土地が持つ懸念点を見つけ出し、それを解決する方法を間取りに組み込んでいってくださいね。