2022.10.14
小さな家の収納づくり
ブログをご覧の皆さま、太田黑です。
クレストホームの新しく導入した、「SIMPLE NOTE」という家づくりの考え方を、
これからお家を建てようとお考えの皆さんに是非知ってもらいたい「後悔したくない家づくり」をする為の新常識をどんどんお伝えしていこうと思います。
皆さまのお役に立てれたら幸いですので、是非ご覧ください。
前回のブログはこちらからご覧いただけます。
今回は、ついつい大きくなってしまう場所についてお話しします。
さて、それはどこだと思いますか?リビング?寝室?
✔あればあるほどいい!と思う場所
答えは、「収納」です。
どれだけあってもいい!と思う場所ですよね。
しかし実際のところは、、、、、、
ただ単に収納を増やしても、それに比例して収納力が上がるわけでもなく、また、片付けしやすくなるわけでもありません。
それどころか、面積が大きくなった分、コストが上がってしまう事になるので、コストを増やさずに収納を増やす方法を知っておく必要があります。
✔「床面積=収納量」ではない!!
収納を考える上で知っておくべきことは、収納の床面積を増やしたからと言って、収納量がアップするわけじゃない。という事です。
①幅も奥行きもそれぞれ91㎝の収納
②幅が2倍で奥行きが半分の収納
いずれも半帖という広さになります。では、収納力や使い勝手は同じなのでしょうか?
この2つの収納は、床面積が全く同じであるものの、①より②の方が圧倒的にたくさんのものを収納しておくことが出来ます。
では、その理由を考えてみましょう。
まず、①の場合。
奥行きが91cmもあるのですが、そもそもみなさんの持ち物の中に、そんなに奥行きが必要なものがあるでしょうか?
せいぜい、布団ぐらいでは?
かといって、奥行きを上手く利用するのもなかなか難しいものです。
手前になにか置いてしまうと、奥の物を取ろうとした時に、いちいちどけないといけないからです。
また、奥に何を置いたか管理しにくいでしょうし、忘れてしまって同じものを買ってしまう、、、。というような負のスパイラルに陥りやすくなります。
よって、手前にデットスペースが生まれてしまい、充分に物を置く事が難しくなってしまいます。
一方、②の収納は、奥行きが浅くなるため、手前には何も置く事ができません。幅が2倍になったという事は、ちゃんと置けるスペースが2倍になるわけですから、デットスペースが多い①よりも2倍多く物を置く事が可能になります。
✔高さを有効利用するという考え
更に収納で大事なことは天井高が2m40cmだとしたら、
①棚を2枚設置し1段あたり80cmのスペースにするのか?
②棚をもう3枚増やして5枚にし、1段あたり40cmのスペースにするのか?
①と②では、圧倒的に収納力に差が出るのは、一目瞭然ですよね。
下の図は、計算しやすい数字でわかりやすく書いてみました⇩⇩
このように、つくり方さえ分かっていれば、無駄にコストを上げなくても、たくさん物が置く事ができ、片付けや管理のしやすい収納をつくることが出来ます。
それどころか、これらを応用して収納を考えていくことが出来れば、逆に面積を縮めながらより豊富な収納をつくることが出来ます。
という事で、収納がたくさん欲しい方は、壁の面積で考える事をオススメします。
収納が増え、面積が増える事によって喜ぶのは、それによって建築コストが上がる住宅会社だけですからね。