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2022.04.26

ひかげとひなたの使い方

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。太田黑です。

クレストホームの新しく導入した、「SIMPLE NOTE」という家づくりの考え方を、

これからお家を建てようとお考えの皆さんに是非知ってもらいたい「後悔したくない家づくり」をする為の新常識をどんどんお伝えしていこうと思います。

皆さまのお役に立てれたら幸いですので、是非ご覧ください。

前回のブログはこちらからご覧いただけます。

間取りは土地で決まるもの

南に建っている家のせいで、敷地の半分が日陰になってしまう約55坪の土地に建つ家の多くが、総2階建ての家です。

その理由は、日陰を避けて家を建てようとするからなのですが、

この結果、前回のブログにてお伝えしたような、使いにくく、いろんなことを我慢しなければならないようなお家になってしまいます。せっかく明るさや開放感を求めたのに、実際生活すると、薄暗く、閉鎖されたお家になってしまうんです。

では、使いやすく、明るく開放的で、かつ、防犯性やプライベートが守られたお家にするのは、じつは、設計根本的な所を改善する必要があるんです。

つまり、設計を根本から見直すことで全て手に入るということです。

 

では、一つ一つ間取りを考えていきましょう。

✔平屋という選択肢

土地の広さが約55坪あれば、平屋を建てる事ができるので、この土地では、まず、「平屋」にできないかどうかを考えるべきです。

しかし、平屋にすると、確実に日陰となる部分にまたがって、家を建てることになる為、ここで重要なのは「光の取り込み方」を工夫する必要があります。

では、家全体を満遍なく明るくするためには、どのように採光を考えるべきなのでしょうか。

✔光の種類を知る

これを考えるにあたり、知っておくべきというか、棲み分けしておくべきことが、光にも種類が2つあるということです。

「直射光」と「天空光」の2つがあります。

分かりやすく説明すると、、、

「天空光」とは、北の窓から入ってくる光です。つまり、直射光が入ってこないはずの北の窓が、1日中安定して明るいのは、この天空光が入ってきているからだということです。

そして、部屋の配置は、この2つのどちらの光を入れたいかによって変わってくるんですよね。

例えば、リビングダイニングは、直射光をたっぷりと取り込みたい場所ですよね?それに、南からの光がたっぷりと入る位置にレイアウトしたいですよね。

また、洗濯物を干すところにも日光がたっぷり当たるようにしたいので、南からの光が入る位置にレイアウトしたいですよね。

では、この2つの場所以外に関しては、どうでしょうか?

明るければいいかもしれませんが、かといって絶対に南からの光が必要というわけではありませんよね?

玄関、お風呂、トイレ、収納。これらはもちろんのこと、寝室だって南からの光にこだわる必要はありませんよね?

 

そんな感じで、これらを踏まえて2つの光をうまく使い分けながら部屋を配置していくと、全ての部屋を満遍なく明るく作りやすくなるというわけです。

もちろん、せっかくの南からの光を殺してしまわないためには、間取の作り方に工夫が必要ですけどね。

✔平屋が無理な場合

そして、土地や要望の都合上、その土地におさまらない場合は、2階部分をつくらざるを得ないのですが、この場合もできるだけ2階部分を小さくするべきです。

 

2階を広くとっても、無駄にコストが上がるだけで、使いやすさが上がるわけではないからです。

なので、この土地でどうしても2階をつくらないといけないとしたら、2階はできるだけ小さく作り、半平屋のように考えるべきだということです。

 

いかがでしょうか?

もちろん、このような家の建て方をすれば、移住性は格段に上がるものの、確実にコストは割高になります。

同時に、コストを抑える為のアイディアや工夫も必要になるのですが、

それさえできれば、ありきたりの総2階建の住まいに比べて、遥かに使いやすく、明るくて開放感のある住まいが出来上がります。

明るさと開放感、そして移住性が高い家が手に入れられるように今回の記事を頭の片隅に置きながら、家づくりをしてもらえたらと思います。

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