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2023.06.15

家と税金と住宅ローンと

ブログをご覧の皆さま、太田黑です。

クレストホームの新しく導入した、「SIMPLE NOTE」という家づくりの考え方を、

これからお家を建てようとお考えの皆さんに是非知ってもらいたい「後悔したくない家づくり」をする為の新常識をどんどんお伝えしていこうと思います。

皆さまのお役に立てれたら幸いですので、是非ご覧ください。

前回の家づくりについてのブログはこちらからご覧いただけます。

表と裏を同時に考えるバランス

家を建てると、10年間税金の還付を受けることが出来ます。

(現在は期間限定でさらに3年間延長されています)

この制度を「住宅ローン控除」というのですが、具体的には各年末のローン残高の0.7%を上限として、まずは所得税が控除され、工場しきれなかった分を住民税から控除してくれるというものです。

さて今回は、住宅ローン控除について掘り下げつつ「節税」をテーマにお伝えしていきたいと思います。

例えば、年収600万円の方は、所得税を年間で約20万円、住民税を年間で約30万円納めていると思いますが、この方が家を建てると、住宅ローン控除によって最大336,500円もの所得税を受けることが出来ます。

(計算式:所得税200,000円+住民税136,500円)  ※注:住民税控除は、136,500円が上限です。

つまり、この方の場合、借入残高が4807万円(336,500円÷0.7%)を下回るまでは、控除枠を上限いっぱいまで使えるということになるのですが、とはいえ、返済面から考えると、確実に借入額をもっと減らしたいところですよね。

家を建てると今まで必要なかった費用が諸々かかるし、家を建てるかどうかにかかわらず、子供たちの進学資金も貯めないといけないし、同時に老後への備えもしていかないといけないからです。

ということで、ここからはもう少し現実的に考えていきたいのですが、

仮にこの方が3000万円借入れをしたら一体どうなるのでしょうか?

この場合、最も節税効果が高いのは、最も借入残高が大きい1年目なのですが、1年目の年末残高が3000万円だとしたら、この方は、最大で210,000円の所得控除を受けることが出来ます。

つまり、納めている所得税が満額返ってくるという訳です。

なかなかなボーナスですよね。

でも、もうちょっと踏み込んで考えてみると、実は126,500円分控除枠が使い切れていないんですよね。

(136,500円 – 10,000円 = 126,500円)

(住民税控除 – 所得税控除しきれなかった分= 控除枠余り分)

そこで、オススメなのが私的年金のiDeCoです。掛け金全額が所得控除の対象になるからです。

例えば、iDeCoに毎月上限いっぱいの23,000円を積立していったと仮定すると、年間で276,000円分、所得控除を受けることが出来ます。

つまり、この年収の方なら、所得税、住民税ともに税率は10%だと思うので、それぞれ27,600円ずつ控除されるというわけですね。

となると、まずはiDeCoによって27,600円が所得税から控除されるため、住宅ローン控除によって控除される所得税の額が172,400円になります。

(200,000円 – 27,600円 = 172,400円)

そして、その結果、住民税から控除される金額が増えます。

210,000円-172,400円=37,600円

こんな感じですね。

数字が並ぶとちょっとややこしいのですが、要はiDeCoに加入したことによって、より節税効果が高くなったというわけですね。

具体的には所得税、住民税ともに27,600円ずつの合計55,200円分です。

✔️「節税」をうまく利用してお金を増やすこと

この話から伝えたいことは、所得が高くなれば納める税金の額も高くなるため、所得が高めの方は家を建てると同時に、

iDeCoにも加入した方がいいということです。

また、個人的には、iDeCoと同時に「つみたてNISA」を利用し、毎月コツコツと積立投資もしたほうがいいと思っています。

教育資金や老後資金をつくっていくためには、あなた自身が働くとともに、今のうちからお金にも働いてもらう必要があるからです。

そして「つみたてNISA」にも「iDeCo」同様に大きな節税効果があるからです。

お金のことに関しては、知っていることによって損することはほぼありませんが、知っていないことによって損することがたくさんあります。

住宅ローンにせよ、住宅ローン控除にせよ、iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ、生命保険にせよ、なんでもです。

そんなわけなので、家づくりをきっかけとして、お金のことについても家と同じぐらい勉強してみてくださいね。

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