2022.05.12
大多数が正しいとは限らない
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。太田黑です。
クレストホームの新しく導入した、「SIMPLE NOTE」という家づくりの考え方を、
これからお家を建てようとお考えの皆さんに是非知ってもらいたい「後悔したくない家づくり」をする為の新常識をどんどんお伝えしていこうと思います。
皆さまのお役に立てれたら幸いですので、是非ご覧ください。
前回のブログはこちらからご覧いただけます。
予算設定という、家づくりのスタートを間違えないようにすることが、なにより大切なのですが、その厳しい予算に基づいて、土地を探し、家を建てるためには、土地、家のいずれにしても「大多数とほぼ真逆の視点」を持つことが重要になってきます。
たとえば、大多数の方は、土地を買う時に、形がよくて、広くて、南向きの土地を選び、結果、最も高い値段の土地を選ぼうとします。
広い土地は、購入後、同時に外構費も高くなり、全体の予算がグンと上がってしまいます。
ですから、土地予算を抑える為には、この「大多数の意見」の真逆の考え方を持って、土地探しに臨みます。
■南向き→南向き以外
■形が良い土地→形が悪い土地
■必要以上の広い土地→必要最低限の土地
と、こんな感じになります。
✔日当たりは悪くて大丈夫なのか?
土地探しで一番心配なのが、「日当たり」ではないでしょうか?
わざわざ好き好んで、日当たりが悪い土地を選ぼうとするなんて、、、とても勇気がいる決断になりますよね。
しかし、ゆっくり冷静になって考えてみてください。家を建てようとする前に、日当たりが良い土地に建っている家をじっくり見まわってみましょう。
事実をお伝えいたしますと、、、
日当たりの良い土地に建てたお家は、決して家の中が明るくありません。
理由は明確で、カーテンが開けられていないからです!開けたくても開けられないんです!
南からの光をカーテンが遮断し、奥にあるキッチンや水回りまで、光が届きません。
また、南からの日差しはかなり厳しいため、シャッターまで閉めているお家も。
では、なぜこのお家は、一体何のために南向きの日当たりが良い土地も他よりも高いお金を出して買ったんでしょうか?
一体何のために、南向きに部屋を配置し、南向きの窓を作ったんでしょうか?
土地を購入されるときに、皆さんこのように考えたのではないかと思います。
「光をたくさん採り入れ、明るく開放的な家にしたい」「明るく風通りがいい家にしたい」と。
実際は、光は閉ざされ、朝からずっと薄暗く、窓を開けることなく風の通りも悪い閉鎖的な家になってしまった、、、。
土地の購入の際にここまで想像がついたでしょうか?みなさんはどう感じますか?
そこで、この問題を解決するには、その土地のメリットだけに焦点を当てて、土地を選び、間取りを考えるのではなく、その土地のデメリットに気づき、焦点を当てながら土地を選び、間取を考えなければいけません。
南向きの土地であれば、窓を道路に向ければ外から家の中が丸見えになってしまうということ。
それが、どのような状況を引き起こすのかを想像しなければいけません。
他方、南抜き以外の土地は、外から家の中が丸見えになりにくいというメリットはありますが、「家の中が暗くなるのでは?」という懸念事項があります。
ですが、南向きの土地でも、それ以外の土地もすべて、そのデメリットを把握し、解決できるように間取りを考えれば、お部屋の中が丸見えになったり、家の中が薄暗くなったり、というような最悪の状況を避けながら快適に暮らしていただけることができます。
とはいえ、そのためには、絶対にしてはいけないことが一つあります!!
✔自分で間取りや部屋の広さを決めない
ということです。
家は予算と環境に合わせてつくるものであり、その提案をするのがプロの仕事だからです。
なぜ、資金計画をするかというと、それは土地や家の予算を正確に出すためであり、その予算に合わせてできる事とできない事を間取りを考える前に話し合うためです。
なぜ、土地の環境に合わせて間取りを考えなければならないかというと、そうしないと家の中が丸見えになったり、薄暗くなったり、閉鎖的な家になってしまうからです。
いい家であることの条件は、「居心地がよく、快適に暮らしやすい事」だと思いますが、たくさんお金をかけたお家が、必ずしもそんな家になるわけでもなければ、逆に、お金をかけられない事が、住みにくい家になるわけでもありません。
しかし、予算の大小に関わらず、環境に合わせて設計士が提案できなかったお家は、設計士が提案出来たお家に比べて、居心地の良さや暮らしやすさなどが劣ってしまうでしょう。
ですから、土地を探す前に、まず資金計画をしてもらうこと。
土地を探すときには、予算に合わせた土地を提案してもらうこと。
土地を決める時には、住宅会社に土地を見てもらい、土地に合わせた間取りを提案してもらうこと。
この3つを守って頂ければいいと思います。
間違っても、間取りや広さを自分で勝手に決めて、指定してしまわないように気を付けてくださいね。
間取りは、動線や、使い勝手だけを考えてつくるものじゃありませんからね。