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2020.12.19

家族でお話してみませんか、相続の話!

相続と言うとまだまだ先の話だし、縁起でもないと思って、なかなか親子の間で話題にすることを避ける傾向にあります。増してや子供の方から言い出せば、遺産を狙っていると思われるのではないかと、なかなか言い出せないものですよね。ただ、いざ相続が発生するとやらなければならないことがたくさんあり、しかも相続税がかかるようであれば10カ月という期限内に納税まで済ませなければいけません。

まず困るのがどこの誰に亡くなったことを連絡すれば良いの分かりません。親戚ならまだしも、友人や会社関係となると全くわかりません。ですので、まずは自分が亡くなったときに誰に連絡してほしいかまとめておくことが大切です。また、どの程度の規模の式にしてほしいのか、お墓はどうしたいのかも予め知らせておけば遺された家族は本当に助かります。

次に心配となるのが、どこにどんな資産がどの程度あるのか、相続税が実際にかかるのかどうか、かかるとしたらどの程度収める必要があるのか、何もしないまま放おっておくと遺された人たちはまったくわかりません。そのためにも自分の資産がどのくらいあり、相続税がかかるのか否か程度は把握しておく必要があります。また、預金通帳や保険証書、印鑑の保管場所、株や投資信託の取引している証券会社や銀行と証券番号などもリスト化して分かるようにしておかなければいざという時に困ります。

一番悲しいのは残された遺産をめぐって家族同士が争うこと。「財産が少ないから自分には関係ない」と思っている方はとても多いのですが、実は裁判所で相続争いをしている4人に3人が5000万円以下の財産で争っています。日本人の資産の場合、不動産が大きなウエイトを占めていますが、不動産の分け方は難しく、その結果争いに発展することが多く、そうならないためにも元気なうちに準備をしておくことがとても大切になります。例えば、遺言書を残しておくのも一つの方法です。まずは遺す人が自分の相続について真剣に考え、自分から相続について話を持ち掛けることが一番いいのではないかと思います。

年末年始になると家族全員で集まる機会があると思います。一度家族全員で相続について話し合ってみてはいかがでしょう。

2020年12月19日 山田

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